よく眠れない人口はずいぶん増加しているようです。
薬物(処方薬、市販薬共に)としての睡眠薬や睡眠導入剤だけでなく、サプリメントでも良質の睡眠を得ることを謳ったものがどんどん出てきており、その悩みの多さ、関心の高さを物語っています。

でも、その悩みの対処はやはり薬やサプリに目が行きます。
マットレスというと、どちらかというと腰痛等の身体の痛みの方の対策という印象が強いかも知れません。

”眠れない” とひと口で言っても、症状によっては病院に行くことが大事です。
ですが、病院に行くことで100%解決する訳じゃないこともわかってる人が多い。

そこで、個人でできる睡眠対策、特に睡眠導入の改善アイテムとして注目して欲しいのがマットレス。

睡眠時間が十分取れない人にとって、寝たい時に眠れないストレスは非常に強く、私自身もこれに苦しんだ一人です。
私の場合、うまく睡眠が取れないことが激しい頭痛を引き起こし、きつい頭痛薬を常用しなければいけなくなってしまいました。

からだに起きる異常は頭痛に限ったことではないでしょう。

なんにしても、うまく睡眠導入し、できるだけ良い眠りを得なければ事態は改善してくれません。

その大きなポイントの1つは睡眠初期の体温の持続的な低下!!
ここにマットレスの機能というか特性が強く関与していることが多い。

この体温の変化を視点に、独自の構造で高反発マットレスの中でも通気性の高さで評価の高い

オクタスプリングマットレス

の情報を集め、考察してみました。
よい参考になってくれれば幸いです。

マットレスの通気性がいいとなぜ眠りやすい?

マットレスの通気性がいいとなると・・・
・蒸れにくい?
・湿気が溜まりにくい?
・カビやダニが繁殖しにくい?

あたりがすぐ浮かぶと思います。

そのとおり!!
メーカーもこういう所をおおいにアピールしてますしね。

そのとおりなのですが、もう一つ大事なポイントがあります。
蒸れにくいにも共通するところがあるのですが、それは

 ”熱がこもらないこと

です。
え?蒸れないのと違うの?と思いますか?

蒸れって湿度なんですが、湿度ではなく注目は温度です。
よい睡眠のためには、眠りに適した体内の温度変化が適切であることがとても重要。

睡眠に入っていく初期は身体の深部体温が持続的に下がっていかなくてはいけません。
そうすることで深い睡眠状態の時間が増えることがわかっています。
全体として睡眠の質が良くなるということです。

そのためには熱をこもらせず、自然な体温の変化を邪魔しないことが大事になりますが、そこでオクタスプリングの素材+構造の両面での通気性の高さが効いてくるのです。

ウレタンマットレスの特性とオクタスプリングの工夫

体温の変化を邪魔しないためのポイントは通気性にあります。

オクタスプリングは発砲ウレタン素材ですが、この素材は基本的にはそれほど通気性が高いものではありません。

マットレスとしてきちんと耐久性も含めて機能させるには一定以上の密度も必要になってきますが、密度の高さもまた、通気性を邪魔します。

ある程度以上に通気性を持たせるためには、ウレタン成形時の微妙な条件設定が必要ですが、そこはちゃんと考慮されています。
一般的なウレタンに比べると成形条件相応の通気性の高さを持たせてあります。
素材そのものはそこまでとして、オクタスプリングの利点はその構造です。

最大のポイントは、2つ。

ウレタンでスプリング構造?

単なるウレタンのかたまりではなく、ハニカムスプリング構造をもたせていること。
伸び縮みが大きくなるとともに、その際の空気の流れをさえぎりません、

ウレタン単体としても、発泡条件を模索し、できるだけ通気性を持たせてあります。
が、そこだけではやはり限界は低い。

エアウィーブのような繊維系高反発マットレスと比べたらとてもかないません。

そこで、さらにスプリングのような隙間だらけの構造を作ってやることで空間を増やし、圧倒的に通気レベルを上げています。
その構造により、もともとウレタンが持つ伸縮性の高さが呼吸のように作用し、熱を逃してくれます。

体重が乗って、さらに動くことで重さが移動します。
その移動に伴ってスプリング構造は大きく伸び縮みします。
単に空気が通りやすいのではなく、強制的にポンピングしているようなものになります。

ウレタンでポケットコイル構造?

入眠時、体温が下がっていく時は、邪魔するストレスはできるだけ除いておきたいものです。
特に動作が少ない時の余計なストレスを軽減する意味では体圧分散性の高さが効いてきます。

特徴的なオクタスプリングの構造はこの意味でも非常に効果的です。

ウレタンマットレスは全体で1枚ものの一体成型されているものがほとんどだと思います。
一体ではない場合でもせいぜい3分割か4分割まで。

分割されている場合もその目的は収納性のよさ。
しまう時の折りたたみやすさ、よりコンパクトにたためるように、という配慮です。
順番を入れ替えることによってヘタリをならし、長持ちさせるためもあります。

オクタスプリングのウレタンフォームは一つ一つが手のひらに乗るサイズです。
その大きさのものをびっしり敷きつめてあります。

一つひとつのウレタンユニットには手の平大に乗った重量しか重さがかかりません。
そしてかかった重さに対して独立して動きます。

その重さがかかる方向はほとんど真下で、よじれることがあまりない構造です。
小さなコイルを敷き詰めたポケットコイルのような構造をウレタンで作っています。

一つ一つを布で包んでないので、正しくはポケットではないけれど、その分通気性を損なわない。
機能的な最大の利点は通気性を維持した上での体圧の分散性の高さです。

体圧の分散性は高反発に対して低反発の数少ない優位点ですが、その利点をこの構造で出している訳です。
ハイブリッドというのはそういう意味なのだと思います。

高反発ではありえない体圧分散性(体型追従性)。
それ故に、沈み込み感を感じる人はいるでしょう。

また、体格が合わないとその沈み込みが故の底づき感もあるかも知れません。
そこに適性や好みが出るのが弱点なんですが。

なので、オクタスプリングは特性を活かすためにも既存のマットレスの上に載せて使う、敷きパットとして使うのが正解でしょう。

横道すいません・・・。

ぶっちゃけた話、低反発ウレタンが寝具として優れているのは1点だけ!
限られたというか十分管理された温度湿度条件下での衝撃吸収/体圧分散性、これだけです。
ここに関してはたの追随を許さない能力を発揮するのですが、本来は寝具には向かない性格の素材
だと思ってます。
ただし、使い方によるところは救いですが・・・。

低反発敷きパットのトゥルースリーパーと比較した記事もよければ参考ください。
どっちがいいか、優劣をつけたものではありません。
比較記事は→こちら

オクタスプリングマットレスの入手はヤーマン一択

低反発のトゥルースリーパーを引き合いに紹介した記事→こちら でも書いてますが、
イタリアドルメオ社の「エアースプリング」はオクタスプリングと同じものです。

どちらでも同じものが入手できますが、価格には大きな違いがあります。

ドルメオの日本総代理店だった西川が現在販売を終了しており、同じドルメオブランドではダイレクトテレショップが引き継いで販売しています。
このスプリングを用いてヤーマンが、オクタスプリングブランドで製造メーカー価格より廉価で販売しています。

通販サイトではまだ西川からドルメオが販売されています。
安価な場合もありますが、在庫処理ということですね。

ちなみにドルメオのシングルサイズはメーカーオフィシャルショップ販売価格7万1064円。
ダイレクトテレショップで6万5800円。
(価格は変わっていくと思います)

2万円を切るオクタスプリングはバーゲン価格とも言えます。
現在在庫処分でさらにその半額!!になっています。

シングルだけでなく他サイズの価格もチェックしてみましょう。

眠りに関する口コミと考察

寝心地がいい、気持ちいいと感じることはリラックスにつながります。
眠りの質もよく、「よく寝た」感を得やすいと思います。

そこにはいろんな理由があると思いますが、眠りの質に関する口コミを集めてみました。

眠りの質がいい、よく眠れるということはうまく睡眠導入できているということ。
睡眠のための色んな要素のバランスがいいことを意味していることになります。

かつては朝起きてすぐ腰が痛くて、なかなか起きられなかったのですが、それと比べると少し痛みは軽減してる感じがします。
よくある普通の三つ折りのマットの上に重ねて使っています。
寝つきがよくて、横になるとすぐ眠ってます。

(考察)マットの上にトッパーとして使っており、本来のオクタスプリングにあった使い方をしています。
寝付きの良さを実感していますが、うまく機能を活かした使い方だったので効果が出やすかったのでは。

睡眠が不十分なのか、起きると身体がだるく、良さそうなので購入。
感想は最高の一言です。
もっと早く知っていればと思いました。
通常のマットレス等の上に敷いて使用。
肌触りがとても気持ちがいい。
寝心地は身体のラインに沿って沈むので抜群。
横になるとすぐに眠ってしまうくらいで寝付けない事がほぼ無くなりました。
低反発マットレス特有の蒸れがあまりなく適度な気持ちいい温かさなので冬でも薄い羽毛で十分。
母も今では朝までぐっすり寝れるようになっています。

(考察)感触の気持ちよさ、蒸れない気持ちよさが寝付きの良さにつながっていることがよく分かるレビューです。
トッパーとして使っており、体圧分散性の高さも生かされています。
朝までぐっすり感があることは、深い眠りを得られている証でもあり、マットレスが理想的に睡眠に寄与している例だと思います。

最初からトッパーとしては使わず、単独で使って問題を感じ、トッパーに変えたレビューがあります。

使用していたマットが経年変化で劣化し硬くなったので、肩や腰が痛くて眠れず、オクタスプリングを購入してみた。
開封直後は柔らかすぎる感触で不安だったが、実際寝てみてやはり床付き感がありやはり熟睡できず。
しかし、以前使っていたマットの上に敷いて使うと感触が劇変。朝までぐっすり眠れるようになった。

(考察)オクタスプリングは体重によって硬さを選ぶことはできないので、単独使用の場合ユーザーの体格が大きいと底づき感が強く出る場合があります。
評価が低いものはこの問題が1番多い。
これはヤーマンの広告内容にも問題があって、もともとオクタスプリングはトッパー(マットレスに乗せて使う)です。
そう書いてあるものの、気づかない、トッパーの意味が分からないことも多いはず。
その使い方が基本だと考えた方がいいと思います。