画像の通り、特異な出っ張りのある目立つ形状。
美容機器に専門的に取り組むメーカー「ヤーマン」の作ったドライヤー。
スカルプドライヤー(スカルプは頭皮のこと)

ちなみにヤーマンは1978年創業ですが、美容家電メーカーとしてはパイオニア的存在で、1部上場の企業
でもあります。

何も知らなくても、何かがありそうな、面白そうなドライヤーに見えます。

このドライヤーはどちらかと言うと髪より頭皮を重視しています。
ドライヤーを使って衰えた頭皮の代謝を活性化し、なおかつ育毛剤の効果を引き上げる事を狙っているの
です。

頭皮の健康な代謝活動を取り戻すことはそのままエイジングケアにつながります。
もちろん濡れた髪を乾かす機能はちゃんと持っています。
毎日のシャンプーの後にこのスカルプドライヤーでのケアをプラスし、若々しい毛髪と頭皮を取り戻しま
しょう。

ここでは、スカルプドライヤーの特徴と基本的な使い方。
使用時の注意点やどこで購入できるのか・・・を述べたいと思います。

ヤーマンスカルプドライヤーが狙っているのは男性の育毛と頭皮の健康

髪の悩みはいろいろありますが、美容的な意味では女性の傷んだ髪をケアする、色ツヤを美しく取り戻す
ためのものと思うものでしょう。

しかし、スカルプドライヤーの本来の狙いは、頭髪/頭皮の何らかの悩みのある男性に、その育毛を促進
させる目的での使用にあります。

その悩みの深刻度にかかわらず、病院での治療が必要なもの(頭皮の場合などこれが充分有り得る)を除
いて何らかのメリットを享受できることを目指して設計しています。

そのためにできることは2つ。
頭皮温度アップによる血行の改善向上、代謝活動のアップ。
結果的に頭皮の弾力性が110%に上がります。
この弾力性が効果のバロメーターとも言えます。

男性向けとはいえ、悩みの元は男女共通している場合も多い。
当然基本構造は同じなのだから、男性の悩みに答える仕様は男性同様に悩む女性にも貢献できる仕様に
なるはずである。

頭皮の代謝活動を活発化させるということは、エイジングケアの意味も持ちます。
毛髪に年齢的な衰えを感じている女性は多いはずなので、その対策を目的にするならば女性向けと言っても
いいかも知れません。

なんにしろ、何か改善したい悩みに対応できるドライヤーを探しているなら候補にしていいのではないでしょうか。

他にはない、スカルプドライヤーだけの特殊な機能

ドライヤーの名の通り、濡れた髪を乾かすためのものでもあるので、それだけの目的で使うこともOK。
ドライヤーモードの温風は60℃に制御されており、いわゆる低温ドライヤーにも分類されます。
そのまま低温ドライヤーとして、女性の傷んだ髪をケアするものに充分なり得るのですが、あくまで
それは付け足しのようなもの。
本来の使用目的に沿う機能は、それ以外の部分にあります。

その機能のために合計4種のアタッチメントがあり、機能に応じた形のものに付け替えて使用すること
になります。
(標準で付属しているアタッチメントは3種)

頭皮マッサージのために振動機能を持っており、その振動はいわゆる美容振動と言われる肌の血行促進
に最適とされているもの。
温風は、その温度設定が42℃と60℃の2つ、これにヒーターを使わない冷風が加わり、合計3種の温度の
風を出します。

ヒーターの前に風を通過させるセラミックを設置。遠赤外線の発生量を増やしてより低い温度での熱エネ
ルギーが伝わりやすくしています。
ドライヤーモードでもこの遠赤は出ますし、10cmまで近づけても温度的にはOKなので、温度や風量のわり
にはすばやく乾かす事が可能です。

この遠赤外線に関しては、少し誤解というかちょっとまちがった方向で過剰な理解がされている節があり
ますので、後ほど少し記します。

育毛を促進するためのドライヤーなので、頭皮ケアには育毛剤の使用が前提での手順を踏みます。
最もそれはメーカーの推奨なのであって、洗髪後スカルプHモードで頭皮マッサージするだけでもとても
気持ちのいいものだし、血行も良くなり代謝アップの手助けになるでしょう。

ドライヤーのモードスイッチ設定は3種類あります。

①「スカルプHモード」
②「ドライモード」
③「スカルプCモード」
OFFも入れたら4種類ですけど・・・

スカルプドライヤーの持つ機能を組み合わせ、目的に合わせたモード設定してあり、最大限の効果を引き
出す仕様にしています。

”遠赤外線の誤解”
遠赤効果で中からじんわり温めます・・・・
この表現がされていたら、その文章を書いた人は遠赤を理解していません。
遠赤というか、電磁波がどうやって熱を伝えるのかが分かっていないとも言えます。
注意を促すブログも散見しますが、圧倒的に少ないので、すごく大雑把ですが記します。

・赤外線は一定の周波数を持つ電磁波であること。
・赤外線は熱エネルギーを伝える能力があること。
これは分かっていることが多いのです。

まあ、あれだけ暖房機器や調理機器に遠赤ヒーターが使われているのを目の当たりにすれば、大体想像は
つきます。
ですが、電磁波ということで電子レンジの電子線(マイクロ波)と働きを混同する場合が多いんですね。
赤外線とマイクロ波は周波数がお隣同士でもありますしね。

赤外線はおおまかに遠赤外線と近赤外線に分かれるけど、熱をうまく伝えやすいのは遠赤外線の方。
遠赤遠赤ともてはやされるのはそのためです。

この遠赤外線は有機物に当たるとそこでエネルギーを振動として伝え、伝わった方はそのエネルギーで熱
を持つ。
人の体に当たった場合、皮膚の表面で吸収されて熱に変わり温まります。
皮膚を通過して内部に浸透し、内部で発熱・・なんてことにはなりません。

オーブンなどにも遠赤ヒーターを使われていますが、表層が発熱するのでこんがりといい焼け目が付きます。
表面を通過して内部から。。。ではないですよね。

マイクロ波の方は水分に対して特異的に振動エネルギーを伝える性格があります。
表層の水分だけではエネルギーを受け止められず、内部の水分に伝わっていくから中も同じように温まる。
プラスチックの弁当箱ごとお弁当を暖められるのなんてそのためです。

有機物全般を発熱させる遠赤なんぞで温めた日には、弁当のケースがドロドロに溶けてしまうでしょ。

”遠赤で内側からじんわり温まります”といった言い方には気をつけておきましょう。

遠赤/振動、スカルプドライヤーの簡単な使い方、ロゼとホワイトの違い

ドライヤーのモードスイッチ設定による手順は4段階あります。
 ①シャンプー前の「スカルプHモード」ブラッシング
 ②シャンプー後はタオルドライ後「ドライモード」
 ③「スカルプHモード」で頭皮を乾かし育毛剤を使用
 ④「スカルプCモード」で冷風+振動刺激、育毛剤の浸透を後押し

洗髪前~育毛剤の効果的な使用まで1~4を順番に行います。

最近注目のシャンプー前ブラッシングを担うのが①振動+42℃の温風+遠赤での頭皮マッサージ。
汚れを浮き上がらせ、シャンプー時にきれいに洗い落としてしまえるようにします。

シャンプーの後はまずタオルドライの上、②60℃温風+遠赤で乾燥。
髪に水分が馴染むシャンプー時、タオルドライ、ドライモードでもまだ水分が多い段階、これらの時は
毛髪の外を包むクチクラ層(キューティクルなど)は強度が落ちて物理的な刺激に弱くなります。
強くこすり付けてしまうと空洞化を起こす原因になってしまうので、注意しましょう。

特に気をつけたいのはタオルドライの時。
手っ取り早く、ぐしゃぐしゃっとこすり付けてしまいそうですが、それは避けましょう。
髪の流れに沿って、押さえるように水分を拭き取っていきます。
ぜひ知っておいてください。

ドライの後が育毛剤を使うタイミングですが、この場合ドライ段階ではおおよそ7~8割程度の乾燥に留め
るのがコツのようです。
加減については多少試行錯誤も必要かと・・・。

スカルプHOTモードでの刺激時間の目安は約3分
育毛剤等使っている場合、塗布後スカルプCOOLモードで3分
ミノキシジルという育毛のための薬効成分を聞いたことがあるでしょうか?
よく育毛剤のTVCMなどでも聞く成分です。
経口でも経皮でも効果が確認されている成分。

6分の刺激で、このミノキシジルの角質層への浸透量を1.5倍に向上させる効果があることが確認されて
います。

洗髪後のドライは当然、毎日続けたいのはスカルプHOT+育毛剤
これだと+3分でOKなので、続けやすいはずです。

ドライヤーには色違いでホワイトとロゼの2色があります。
形状は全く同じ、使い方も同じです。

違いは「マイナスイオン」機能の有無。
この機能が欲しい場合は選択はロゼになります。

気になる価格は?安心な購入はヤーマンオンラインショップ

hc-6tというブロンズカラーの旧モデルがやや安価で出回っています。
メーカーのオンラインショップでは型落ちはまず売っていないので、旧型でもいいから少しでも安く・・
と思うなら狙ってもいいかも知れません。

気になるのは”まがいもの”です。
もともとスカルプドライヤーは中国製です。
気にするなというのも無理な話で、やはり気になります。

アマゾンや楽天のような大手通販でまがいものなんてあるの?と思ってしまうかも知れませんが、経験
上あります。
平気で正規代理店とか書いてありますよ。
価格が安いとどうしても目が行ってしまいますが、妙に安いな・・・と思ったら要注意なんです。

商品をわざわざ正規品とアピールしている場合も、注意が必要です。

2018年7月現在の各大手通と公式サイトの価格は以下の通り。
アマゾン     18980円
楽天市場     19440円
ヤフーショピング 19440円
ヤーマン公式通販サイト19440円(税込み)

価格差はないと考えていいと思います。
条件によっては結構なポイントがつく場合もあります。
その場合は考慮してもいいかも知れないのですが、知らないショップだと単なる横流しや在庫処分だと
トラブルがあった場合の処理などで後悔することになりかねません。

楽天やヤフーにはヤーマンが出店しているので商品や色んな対応には安心できますが、一番安心できる
のは公式サイトだと思います。